Policy Issue

需給調整市場

一次・二次①・複合商品のΔkW上限10円/ΔkW・30分は9月1日実需給分から適用中です。二次①を2027年度以降に広域調達する方針は小委で整理され、実施規程と切替工程を確認する段階です。

上限改定・広域調達準備需給実務制度資料の確認:2026-10-02ページ編集:
調達・需給

現在地

確認できている方向性

10月1日分から東3エリアの異常時一次必要量を見直します。収益を左右する条件は、上限価格、募集量、価格規律、履行評価・返還です。調定率・一次オフライン枠の緩和は、2027年度以降の規程改定後の扱いと区別します。

小売実務への示唆

小売・発電・アグリゲーターは、30分ごとの供出余力と落札量、ΔkW・kWh精算、未達料金・取引停止条件を同じ収支表で確認します。上限単価に設備出力を掛けただけでは収入を見込めません。

短期市場・柔軟性

制度の仕組み

  1. 会員・リソース審査と属地TSO契約
  2. 前日の30分別応札・約定
  3. 能力維持と指令応動
  4. Ⅰ・Ⅱ評価
  5. ΔkW・kWh・返還・未達精算

一般送配電事業者が調整能力ΔkWを確保し、応動した電力量kWhを精算します。上限価格と価格規律、能力確保と応動評価、金銭的ペナルティと新規取引停止はそれぞれ異なる条件です。

EPRXの現行取引規程・精算資料と、政府・EPRXの意見回答、小委第63回の整理を参照。小委の検討完了と規程の実施時期を区別し、収支・業務対応は当サイトの実務上の解釈です。

現在地・経緯と対応

30秒で分かる現在の結論

足元の10円上限と履行・精算ルールを使って採算を管理します。二次①の2027年度広域調達は小委で整理済みですが、現行のエリア内調達と将来の実施規程を区別します。

分かっていること

  • 9月1日実需給分から、一次・二次①・複合商品は10円/ΔkW・30分、二次②・三次①は7.21円、三次②は上限なし。複合商品への入札が単独約定になった場合も複合商品の上限を使い、一次オフライン枠には一次の上限を適用する。上限価格表・注1〜6 ↗
  • 全商品の前日取引・30分単位化は3月14日実需給分から。最低入札量は1,000kWで、会員資格、リソースの事前審査、属地の一般送配電事業者との契約が必要。小売が自社BG向けのΔkWを購入する市場ではない。本則12条・各別冊26〜30条 ↗
  • システムは上限超過入札を自動拒否せず、精算時に上限を適用する。入札者は規程の価格上限を守る必要があり、起動費を含むから上限を超えてよいとはされていない。2026年度の売買手数料単価は0.06円/ΔkW・30分・税別。上限価格の適用 ↗/2026年度手数料 ↗
  • 広域LFCは東地域で1月30日、中西地域で4月28日に正式運用を開始した。第63回上期報告は、二次①を2027年度以降に広域調達する整理を検討完了としている。足元の広域運用と、翌年度の市場調達の広域化は段階が異なる。広域運用の実績、pp.12・14・22 ↗/二次①の整理、p.30 ↗
  • 東3エリア(北海道・東北・東京)の異常時一次必要量は、需要減少を考慮する見直しを10月1日分から適用する整理。東京・中国の複合商品必要量は9月16日に更新された。三次②は必要量表に再エネ予測・削減係数を反映するため、入札時にはMMSの30分別の値を確認する。必要量見直し、p.9 ↗/必要量の更新 ↗/10月三次②の算定条件 ↗
  • 調定率要件と一次オフライン枠の経過措置は小委で整理済みだが、上期報告の工程は2027年度以降・規程改定後。7月1日実施の現行規程へ、審議会資料だけで新しい参加資格を追加することはできない。pp.9・29 ↗

まだ決まっていないこと・個別に確認すること

  • 2027年度の二次①広域調達に対応する最終取引規程、具体的な切替日、会員向け試験・運用手順
  • 調定率・一次オフライン緩和、PCS周波数計測の移動平均仕様と既設設備の経過措置を反映する規程の公表・適用日。既設PCSの対応案は要件化から1年間の経過措置を想定する
  • 重負荷期を含む自然体余力の実態、市場へ応札されない理由と追加対策。制度的な供出義務化は2026年4月導入を見送る方向で、技術検討の進展を義務施行と同一視しない
  • 将来の上限価格・募集量。現在の上限単価や約定機会が投資期間中続く保証はない

当事者の疑問

商品によって、どこまで速く・長く応動する必要があるか

応動時間だけで参加商品を選ばず、指令・監視方式、継続時間、事前審査の合格量を一緒に確認します。現行規程の代表的な条件は次のとおりです。

表は横にスクロールできます。

商品応動時間継続・通信上の主な条件
一次専用線オンライン10秒以内/オフライン30秒以内自端の周波数制御。オンラインは所定の周波数低下が続く場合、5分以上の供出。オフラインにはこの継続時間規定の例外がある
二次①5分以内専用線オンライン。中間線を上回る応動も必要で、商品ブロック中の供出を維持
二次②5分以内簡易指令も可。商品ブロック中の供出を維持。充放電リソースは需要調達計画を超えた充電不可
三次①/三次②15分以内/60分以内商品ブロック中の供出を維持。停止状態からの参入は事前確認した応動性能が条件

取引単位が30分でも、全商品の性能要件が同一になるわけではありません。複合商品には合成指令への追従確認もあります。各別冊26条(PDF pp.91・130・182・235・291) ↗/複合商品の審査、p.282 ↗

供出量不足や応動不良で、いくら失い、いつ取引停止になるか

アセスメントⅠは確保した能力、Ⅱは実際の指令への応動を確認します。Ⅰの基本式は、当該30分コマのΔkW料金×未達率×1.5。Ⅱは原則ΔkW料金×1.0で、Ⅰが不適合の場合は残る量に応じて調整し、両者のペナルティ合計はΔkW料金の1.5倍が上限です。代替不可申請にも原則1.5倍の料金が生じます。本則40条、PDF pp.52〜54 ↗/pp.643〜646 ↗

Ⅱで同じリソース・リストパターンの同じ商品が1暦月内に提供期間単位で3回以上不適合となると、新規取引停止の対象になり得ます。一次の異常時は1回以上が基準です。自動的に除名される規定ではなく、停止解除には申請と実働試験が必要です。予見できない系統事象、地内混雑、TSO起因等の例外は原因・申出・認定条件が異なります。本則40〜41条、PDF pp.53〜56 ↗

10円以下なら、費用計算なしでその価格に入札できるか

商品の上限価格とは別に、需給調整市場ガイドラインの価格規律を確認します。競争的な行動の基準を守る場合はセーフハーバーとなり、基準を外れただけで直ちに業務改善命令等になるわけではありません。大きな市場支配力を有する蓋然性が高い事業者への事前的措置と、すべての事業者に関わる不当な収益獲得等の事後監視を区別します。3月13日改定対照表、pp.1〜2・6 ↗

B種電源の一定額は、当年度の固定費から他市場収益を控除した回収上限を、想定応札量で割って算定します。容量市場に任意で参加しなかった場合等も容量収入を得る前提で控除する一方、新設で時間的に応札できなかった電源と、応札したが不落だった電源は例外です。充放電・燃料・定検の制約を分母に反映し、単純な売上合算や想定約定量への置換を避けます。pp.9〜11 ↗

発電機の起動費や経済差替えは、どのように精算するか

起動費等の事後精算を希望する場合は、あらかじめ属地TSOとの覚書が必要です。ΔkW入札単価に計上した起動費・最低出力までの機会費用等について、不落コマや停止・再起動の条件を満たす範囲を精算します。対象費用を入札単価に計上していなければ対象外です。加重平均単価の起動供出機が起動しなかった場合等には返還もあります。pp.3・6〜8・32・37(PDFは各+1頁) ↗

7月31日改定後、起動費精算情報と支援ツールの提出は、通常の月は翌月第5営業日、3・6・9・12月分は翌月第2営業日まで。経済差替えで生じる利益の半分を返還する扱いもあり、単価差を全額自社利益とは扱いません。pp.13・27・43〜44(PDFは各+1頁) ↗

広域化や出力制御で、自社の収益・未達リスクはどう変わるか

二次①の広域調達では連系線ΔkWマージンとエリア内調達が残ります。第63回資料2は、必要量3σと市場募集量1σとの差をエリア内の余力で確保していることを、運用上の懸念への対応として説明しています。広域化した分がそのまま自社の追加落札量になるとはいえません。p.25 ↗

出力制御と調整力指令が重なる場合は、制御方式や単独発電機・リストパターンの別でⅡ・調整判定の扱いが変わります。9月10日公表では関西の二次①〜三次②と九州の一部既設リソースに基本整理以外の扱いがあり、給電申合書等の確認が必要です。Ⅱの取扱いからⅠも一律免除と推定しないでください。議事録pp.5〜7 ↗/エリア別の例外 ↗

寄せられた意見と制度側の回答

  • 第二十三次中間とりまとめへの意見では、上限引下げと募集量削減による投資回収・予見性への懸念が寄せられた。資源エネルギー庁は、蓄電池のIRRモデルは採算を保証する目的ではないこと、競争改善を確認すればさらなる引下げを行わず募集量を増やす整理を説明した。提出者名は回答表で公表されていない。3月13日回答No.35〜38、pp.13〜14 ↗
  • 自然エネルギー財団は市場外調達の透明性、容量市場との整合、B種電源協議廃止後の相談体制を求めた。同様の論点に対する3月13日ガイドライン回答No.21〜24では、相談を引き続き受け付け、共通の想定約定率は直ちには置かず、四半期報告の対象を特定事業者のB種電源と明確化した。3月9日公表の提出意見概要 ↗/No.21〜24、pp.9〜11 ↗
  • 3月31日回答No.17では事後精算資料の提出猶予を求める意見に第1営業日を維持すると回答したが、7月31日版の説明資料では起動費精算の提出期日が第5/第2営業日へ改められている。起動費精算の申請には、改定後の提出期日を使う。No.17、p.3 ↗/改定後p.13 ↗
  • 第61回では大阪ガスの小林オブザーバーが再アセスメントの証憑・手順と地域別例外の事前開示を要望し、事務局は運用整理・公表に対応する考えを示した。9月のEPRX公表はその後の実務確認先となる。pp.6〜7 ↗/9月10日時点の一覧 ↗

小売が今やること

以下は当サイトの実務上の解釈です。

  1. 発電・蓄電池・DRの委託契約について、ΔkW売上、kWh精算、手数料、起動費の追加受領・返還、未達料金を分ける。委託先が市場会員でも、自社と委託先の費用負担を別に決める
  2. スポット約定後の余力、燃料、SOC、需要計画、停止予定を30分ごとに更新し、審査済み出力や設備定格だけを応札量にしない
  3. Ⅰの未達率とⅡの不適合回数を、リソース・商品・暦月別に監視する。代替不可申請、差替え、系統起因の申出と証憑提出を担当者・期限まで定める
  4. 上限価格、最新の必要量、随意契約控除を入札前に確認し、単価低下と落札量低下の両方で採算を試算する
  5. 2027年度の広域調達と要件変更に備え、属地TSO・ベンダーに対象設備、規程適用日、通信・試験・改修期間を確認する。既存の履行義務や安全対応は現在の規程・契約で進める

議論の経緯

商品を段階導入し2024年4月に全商品取引

調整力公募から市場調達・広域運用を順に拡大。応札不足を受け募集量・起動費・並列要件等を見直した。

制度検討作業部会と価格ガイドラインの意見募集

第二十三次中間とりまとめと価格規律の募集は別案件。ともに3月13日に回答・改定内容を公表した。

前日取引・30分単位へ移行

15円上限の適用開始。EPRX規程はその後4月・7月にも改定した。

意見回答を経て7月規程を公表・実施

容量市場の発動指令・実効性テストとの関係、事前審査等を明確化した。

要件見直しと10円上限

小委第62回で商品要件を整理。価格上限は7月30日のEPRX公表を経て9月1日実需給分から適用した。

翌年度広域調達の整理と必要量見直し

第63回上期報告は二次①の2027年度広域調達を検討完了と記載。東3エリアの異常時一次必要量は10月1日分から見直す。

自社条件によって確認すること

公表事例の比較|確認 2026-10-02

蓄電池:設備規模より市場参加と運用責任を比べる

酒田・鶴岡は需給調整市場の運用開始を明示。岩舟は複数市場を対象とする運用体制を公表しています。規模が近くても収入の発生条件は同じとは限りません。

表は横にスクロールできます。

案件・主体発表と段階規模・仕組み市場・価値の配分未公表事項・限界
NC酒田市浜中蓄電所

日本蓄電池:開発・運用・現場管理/デジタルグリッド:アグリゲーション

需給調整市場で運用開始

公表 2026-09-15

需給調整市場の運用開始:2026-09-15

定格出力1,999kW/蓄電容量8,146kWh

需給調整市場での運用を公表

卸・容量市場等との連携は今後の展開として記載参加商品、落札ΔkW、稼働率、運用費・利益は未公表。設備容量を落札量とみなさない。
NC鶴岡市湯田川蓄電所

日本蓄電池:開発・運用・現場管理/デジタルグリッド:アグリゲーション

需給調整市場で運用開始

公表 2026-09-14

需給調整市場の運用開始:2026-09-14

定格出力1,999kW/蓄電容量8,146kWh

需給調整市場での運用を公表

卸・容量市場等との連携は今後の展開として記載参加商品、落札ΔkW、稼働率、運用費・利益は未公表。設備容量を落札量とみなさない。
栃木市岩舟町蓄電所

安藤ハザマ:所有/Sustech:アグリゲーション

本格運転開始

公表 2026-09-14

本格運転開始(月まで公表):2026-09

接続出力1,990kW/蓄電容量8,170kWh

JEPX・需給調整市場・容量市場を対象とする運用

SOC・設備制約を踏まえて30分単位で計画・制御・精算市場別の落札実績、開始日、収益配分、利益は未公表。全市場で収入が発生済みとは判定しない。

選定した公表事例の比較です。網羅的な企業ランキングではありません。各行から新着の共通整理・一次資料へ移動できます。

比較を読むためのデータ・研究

市場別収益や費用は未公表。kWh/kWで求める設備上の時間は、全出力での応動保証時間ではありません。

この違いから考える実務への示唆 →

業界各社の動き・関連する新着

公表された事実と、制度への接点を分けて読みます。掲載日は出来事の発生日・適用日とは異なる場合があります。

掲載 2026-09-29|随意契約締結・市場募集量見直しを実施|対象日 2026-09-28

東北エリア、揚水23万kWを随意契約で調整力確保

東北電力ネットワークは9月28日、一次調整力の調達率が低水準であることなどを背景に、揚水発電機による最大23万kWの調整力提供契約を締結したと公表した。契約期間は2026年4月1日から2027年3月31日で、需給調整市場の複合市場商品の募集量から契約した調整力相当量を控除する。

  • 東北電力ネットワーク:調整力の調達・市場募集量の見直し
  • 揚水発電事業者:随意契約による調整力提供
  • 需給調整市場参加者:募集量見直しの影響対象

制度との関係(編集上の整理)
一次調整力の低い調達率を背景に、東北電力ネットワークが揚水発電機の調整力を最大23万kWの随意契約で確保し、需給調整市場の複合市場商品募集量から控除する実施事例であり、市場調達を補完する措置の運用を追加する。

事業上の確認点
調整力事業者は、公募募集量の減少と随意契約分を区別して入札余地を評価する必要がある。小売・BGも東北エリアの調整力調達構造とインバランス価格への影響を確認したい。

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掲載 2026-09-16|需給調整市場で運用開始|対象日 2026-09-15

酒田の8.15MWh蓄電所、受電後に需給調整市場へ移行

日本蓄電池は2026年9月15日、山形県酒田市のNC酒田市浜中蓄電所について需給調整市場での運用を開始した。出力1,999kW、容量8,146kWhで、デジタルグリッドがアグリゲーターを担う。7月の受電・運用開始に続く別段階の進展であり、卸電力市場や容量市場への参入は今後の計画である。

  • 日本蓄電池:蓄電所事業者
  • デジタルグリッド:アグリゲーター

制度との関係(編集上の整理)
受電・設備稼働から需給調整市場での運用へ進んだ事例。卸電力市場・容量市場への参入計画とは段階を分けて確認します。

事業上の確認点
受電から市場取引へ移ったことで、評価軸は応動精度、落札量、未達ペナルティ、通信の可用性、充放電効率と劣化へ移る。事業者と投資家は、現在の対応市場と将来の参入計画を分けて収益性を確認する必要がある。

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掲載 2026-09-15|需給調整市場で運用開始|対象日 2026-09-14

鶴岡の8.15MWh蓄電所、需給調整市場で運用開始

日本蓄電池は2026年9月14日、山形県鶴岡市のNC鶴岡湯田川蓄電所について需給調整市場での運用を開始した。出力1,999kW、容量8,146kWhで、デジタルグリッドがアグリゲーターと市場参入支援を担う。対応市場の追加は今後の計画であり、現時点の運用実績ではない。

  • 日本蓄電池:蓄電所事業者
  • デジタルグリッド:アグリゲーター・市場参入支援

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
受電や設備完成から市場運用へ移ったことで、評価軸は応動実績、落札量、ペナルティ、通信・制御の可用性、サイクル劣化へ移る。事業者と投資家は、将来の対応市場拡大と現在の収益源を分けて把握する必要がある。

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関連事例をすべて見る(11件)
掲載 2026-09-15|蓄電所の運用開始|対象日 2026-09

安藤ハザマ初の系統用蓄電所、栃木で8.17MWhを運用開始

安藤ハザマが栃木市岩舟町に整備した系統用蓄電所は、2026年9月に運用を開始した。出力1,990kW、容量8,170kWhで、同社が保有・運営する初の系統用蓄電所となる。Sustechがアグリゲーターとして卸電力市場や需給調整市場などを横断して運用する。

  • 安藤ハザマ:保有・運営
  • Sustech:複数市場を横断するアグリゲーター

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
建設会社による保有・運用型事業への移行は、設備完成ではなく稼働率、充放電効率、劣化、保証条件、市場別収益の実績で評価する必要がある。蓄電所オーナーと投資家は、Sustechとの運用・精算・障害時対応の責任分界も確認したい。

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掲載 2026-08-28|発表内容は本文・原典で確認

特別高圧の系統用蓄電池、入札計画から市場取引まで内製化を支援

三菱総合研究所と日立製作所は8月25日に覚書を結び、特別高圧帯の系統用蓄電池向け電力トレーディングサービスを2027年度から提供する体制づくりを始めた。市場価格予測を使う運用計画と、入札、約定後の広域機関向け計画提出を連携させ、事業者が取引業務の一部を自社で担えるようにする計画である。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
蓄電池事業者は運用委託と内製化を、手数料だけでなく予測精度、制御責任、24時間運用要員、障害時対応、運用データの帰属で比較する必要がある。複数拠点への展開では、共通システムで標準化できる業務とエリア別に調整が必要な業務を分けることが採算を左右する。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-25|発表内容は本文・原典で確認

宮若蓄電所、運用試験を終え11月の調整力取引を予定

福岡県宮若市の宮若蓄電所は、2026年7月の竣工後に進めていたアグリゲーター試験を完了し、11月から需給調整市場へ参加する予定である。サステナブルホールディングスが立地や系統接続条件を踏まえた機器選定と施工を担当した。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
蓄電所の竣工は収益開始と同義ではない。事業計画では、竣工、試験完了、市場参入、初回収益を別のマイルストーンとして扱い、その間の金利や固定費も織り込む必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-08|発表内容は本文・原典で確認

需給調整市場の一部商品、9月受渡分から上限10円へ

電力需給調整力取引所は、一次調整力、二次調整力①、複合商品の上限価格を、2026年9月1日の実需給分から10.00円/ΔkW・30分へ引き下げる。8月末までは15.00円で、二次調整力②と三次調整力①は7.21円、三次調整力②は上限なしの扱いを継続する。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
対象商品の高値約定は抑えられる一方、応札余力が少ない時間帯では参加インセンティブも弱まり得る。発電・蓄電池・DR事業者は、機会費用とアセスメントリスクを商品別に再計算し、応札量の変化が調達未達を招かないかを追う必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-01|発表内容は本文・原典で確認

需給調整市場の参加要件、既設電源と系統用蓄電池で緩和案

広域機関の需給調整市場検討小委員会は、グリッドコード制定前の一部火力・揚水機について、調定率が5%を超えても一次調整力へ参加できるようにする案を示した。専用線オンライン接続を申請中の10MW以上の系統用蓄電池についても、移行期間中の参加方法を検討した。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
参加可能なリソースが増えれば調整力の競争と調達量確保に寄与するが、要件緩和が応動品質を損なわない検証が必要になる。事業者は通信工事の進捗、性能試験、商品別の期待収益を分けて投資判断したい。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-07-25|発表内容は本文・原典で確認

需給調整市場の商品要件と一次調整力必要量を検討へ

広域機関は7月31日の合同会合で、需給調整市場の実態調査、一部商品の要件、一次調整力の異常時対応分の必要量を議題とする予定を示した。7月25日時点では見直し決定ではなく、検討開始前の会合案内である。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
発電・蓄電池・DR事業者は、要件変更と必要量変更を分けて収益影響を評価する必要がある。会合資料と結論が公表されるまで、制度変更を前提に設備改修を確定させないことが重要だ。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-07-23|発表内容は本文・原典で確認

FIP転換太陽光の併設蓄電池、一次調整力取引を開始

オムロン フィールドエンジニアリングとE-Flowは、FITからFIPへ転換した高圧太陽光の併設蓄電池を使う一次調整力取引を開始した。第1号案件は長崎県平戸市で5月27日から運用している。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
FIP転換案件の収益源が卸市場だけでなく調整力へ広がる。電池劣化、予測誤差、調整力供出の機会費用を一体で評価する必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-07-15|発表内容は本文・原典で確認

需給調整市場3商品、上限価格を10円へ下げる案

資源エネルギー庁は、需給調整市場の一次調整力、二次調整力①、複合商品の価格上限を、現行15円から10円/ΔkW・30分へ引き下げる案を資料で示した。想定適用日は9月1日だが、公表段階では検討案であり確定条件ではない。

制度との関係(編集上の整理)
ΔkWは調整力として確保する能力、kWhは実際の電力量です。参加可能性と収益性を分けて評価します。

事業上の確認点
発電、蓄電池、DR事業者は調整力収入の下振れと他市場への配分変更を再計算する必要がある。一般送配電事業者は調達単価の低下だけでなく、応札量と未達率が悪化しないかを併せて追うべきである。

発表段階・一次資料を確認 →
この制度に関する新着一覧 →

データから見る背景

研究から得られる補助線

政府委託調査/海外制度比較|公表 2026-08-24| 対象年度 令和7年度

諸外国の電気事業制度から市場設計を比較する

研究が示すこと(掲載済み要約)
この報告書は、エネルギーと予備力を同時に扱う市場について、入札、電源起動、価格算定、追加費用、混雑、市場支配力の処理を分解し、米国の複数市場を比較しています。あわせて、中長期取引、供給力確保、計量など周辺制度も整理しています。

この制度で考える問い
海外制度のどの前提が自社の調達・需給運用に近く、どこは日本固有の制約で読み替える必要があるか。

前提・限界
本カードは報告書の調査範囲を紹介するもので、本文中の個別制度、数値、評価、提言を網羅しません。委託調査は政府の決定や公式見解そのものではありません。

著者・原典・実務との接点 →
2040年の電源・貯蔵・DRを複数シナリオでモデル試算・感度分析し、採算性、系統制約、長時間蓄電の海外動向も調査しています。|公表 2026-08-25| 対象年度 令和7年度

2040年の系統用蓄電・DRの導入可能性

研究が示すこと(掲載済み要約)
モデルでは2040年の系統側蓄電池容量が2.7~9.6GWとシナリオで開き、変動性再エネ量と蓄電池コストの影響が大きいと示しています。

この制度で考える問い
蓄電池コスト、市場収入、再エネ比率、接続制約が変わったとき、投資回収と必要容量はどこまで動くか。

前提・限界
複数シナリオのコスト最適化モデルであり、将来の技術革新、制度変更、個別案件の接続条件を予測するものではありません。

著者・原典・実務との接点 →
関連する研究をすべて見る(3件)
CAISOの2024年日前価格からシナリオを作り、32MWh・8MWの蓄電池をmean-CVaRの線形計画で分析しています。|公表 2026-06-12|プレプリント(査読前)

蓄電池の入札価格をSoC・不確実性・リスクから読む

研究が示すこと(掲載済み要約)
蓄電量が少ない局面では将来の高価格に備えて放電を控える価値が高まり、売り入札価格が上がり得る一方、満充電に近い局面では不確実性が売り入札を下げる場合もあると示しています。リスク回避は入札曲線を複数の価格帯へ分ける方向に働きます。

この制度で考える問い
蓄電池の入札・運用ルールで、期待収益だけでなくSoC別の機会費用と下方リスクを説明できるか。

前提・限界
CAISOのエネルギー裁定を扱う価格受容者モデルで、需給調整・容量市場、市場影響、日本の30分商品やインバランス制度は含みません。査読前の研究です。

著者・原典・実務との接点 →
この制度に関する研究一覧 →
当サイトの解釈・検討する問い

調整力収益は単価・募集量・履行結果を合わせて比べる

小売や運用委託元は、設備規模よりも、審査済みの商品、実際の落札量、SOC・起動制約、起動費等の追加精算・返還、未達の負担者を比較します。価格上限の範囲内でも、価格規律に沿う費用根拠を別に管理します。

成り立つ条件・限界
広域調達は2027年度以降の実施規程・切替を要します。上限価格は収入保証ではなく、設備kWh/kWも応動保証時間ではありません。企業事例の市場参入公表だけでは、商品別の約定実績・費用・利益は確認できません。

次に確認すること
改定規程の公表日と対象設備、入札時のMMS必要量、月次のⅠ・Ⅱ評価、起動費精算・返還後の収益を確認する。

解釈の確認日:2026-10-02
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主な審議会・検討会広域機関 需給調整市場検討小委員会/EPRX
直近の確認事項小委第63回上期報告 2026年9月15日/EPRX現行7月規程・10月必要量公表を確認
今回の変化2027年度の二次①広域調達を小委整理済みと更新し、商品別要件、価格規律、未達精算・停止、起動費返還まで具体化

期限・節目

一次資料

本ページは公開された一次資料を実務向けに整理したもので、法的助言ではありません。対応時は最新の法令・告示・ガイドライン・公式資料をご確認ください。