30秒で分かる現在の結論10月13日現在、公表日程では事業者情報の登録受付期間です。申込締切10月16日と審査終了10月21日を分けて確認してください。電源等情報は10月19~23日に登録し、安定電源では10月8日差替え後のD1様式を使います。長期収入には還付・供給義務・遅延時の条件が伴います。
分かっていること
- 2026年度応札分の募集要綱・約款は9月2日、登録・応札等の最終業務マニュアルは9月30日に公表済み
- 募集は脱炭素電源500万kWとLNG専焼火力600万kW。脱炭素火力50万kW、リチウムイオン蓄電池40万kW、その他蓄電池40万kW、揚水・長期エネルギー貯蔵40万kW、洋上風力50万kW、既設原子力安全対策150万kWの内数上限がある
- 10月9日公表の日程では、事業者情報登録は10月13~16日、電源等情報登録は10月19~23日、期待容量登録は12月9~15日、応札は2027年1月19~26日。応札容量算定に用いた期待容量等算定諸元一覧は1月27日~2月3日に登録する
- 容量収入の対象期間は供給開始年度の翌年度から原則20年。電源種により30年・40年まで選べる場合があり、全電源一律ではない
- 他市場収益は所定の段階別に95%・90%・85%を還付する。LNG専焼火力の固定額還付は、9月2日約款では水準・設定方法を後日反映する扱いで、適用する最終約款を確認する
まだ決まっていないこと・個別に確認すること
- 2026年度応札分の落札電源・量・単価、実際の供給開始年度と小売負担
- LNG専焼火力の固定額還付の具体的水準・補正方法。8月31日ガイドライン・9月2日約款時点では8,000円/kW/年は決定値ではない。適用する最終約款の条件を確認する
- 個別案件の系統接続・燃料供給・許認可の進捗と、遅延・不可抗力の個別判断
- 今後の制度改定と既落札案件への適用範囲。過去年度の条件を最新募集へ一律に置き換えない
小売・発電・蓄電池事業者が確認したいこと
蓄電池、既設改修、LNGは同じ条件で参加できるか
電源種ごとに規模、継続時間、投資の種類が異なります。蓄電池等は送電端3万kW以上で、原則1日1回以上・連続6時間以上の運転継続が必要です。GF・LFC・EDC等の調整機能にも条件があり、10万kW未満で光ケーブル施工ができない設備には簡易指令システム等の例外があります。既設火力改修の対象容量は、新たに脱炭素化された部分を区別します。FIT/FIP適用電源は原則対象外ですが、適用対象外の供給力や所定の洋上風力ゼロプレミアム案件等には例外があります。
募集要綱pp.11–17 ↗/募集要綱回答No.18等 ↗
相対契約を結べば容量収入と売電益をそのまま得られるか
相対契約の有無だけで参加は排除されませんが、他市場収益の還付と監視を受けます。還付対象は単純な売上ではなく、実際の収入と可変費のうち応札価格へ算入した部分等を区別した収益です。kWh、ΔkW、非化石価値のほか、対象設備の第三者利用や燃料転売等の収入も含み得ます。容量提供者と異なる事業者が収益を得た場合も、容量提供者に還付が求められます。相対契約規律を満たさない場合は市場価格等を使う扱いがあるため、小売・卸との契約で資料提供と精算責任を明確にする必要があります。
約款第28条 ↗/ガイドライン第4章の監視 ↗
運開が遅れたら、期間を後ろへずらせばよいか
登録した供給開始予定年度と、電源種別の最終期限は別の義務です。供給曲線へ影響する予定年度の変更には、時期に応じたペナルティ等があり、最終期限を超えれば長期単価で収入を得る期間が短縮されます。例えば蓄電池の期限は契約締結から4年後の日が属する年度末で、LNG専焼の2026年度応札分は原則11年、法・条例アセス済・不要なら7年です。支援制度を前提とする案件や同時落札等には起算日・期限の特例があります。
約款第13–15条 ↗
退出、設備故障、燃料の証明不足は免責されるか
退出は原則認められず、約款の列挙事由によって扱います。通常の退出ペナルティは退出容量×当該年度の契約単価×10%ですが、事業者が左右できない接続費増等には所定の例外があります。不可抗力は個別確認であり、第三者による自営海底ケーブルの損傷は一律免責ではありません。水素・アンモニアのCI値証憑が第三者起因で不足する場合も、不可抗力に該当しなければ要件を満たす燃料と認められないとの回答です。契約・保険・調達先保証で負担を点検します。
約款第11–12条、第29条 ↗/約款回答No.11・20 ↗
意見から最終ルールへの反映
- 国の募集条件・ガイドラインへの意見募集と、広域機関の募集要綱・約款への意見募集を分けて確認する。国は72件の提出を記録し、9月8日の結果公示後、9月18日に欠落していた意見67を補った。広域機関は25者83件を受け、制度設計に影響する5件、明確化4件、説明対応74件と整理した。
- 8月31日ガイドラインへの意見回答では、固定還付8,000円/kW/年の妥当性や需要家負担への懸念に対し、国は水準・補正方法等を継続検討とし、確定額に見えるガイドライン案の脚注を修正した。LNG基地の他用途収益・競争への影響も意見63・67で扱われている。
- 複数連系点を持つ洋上風力第2・第3ラウンドの案件は、所定のFIP認定が1つなら1応札単位として認める修正を反映。水素・アンモニア等の費用補正は項目別の選択を認めた。すべての要望が採用されたわけではない。
- 9月30日のマニュアル回答では、事業者登録・期待容量登録の再申込回数には制限を設けない一方、各審査終了までに合格が必要と回答。事業者審査終了は10月21日、期待容量審査終了は12月25日で、申込受付締切と混同しない。書類期限の延長は合理的理由を個別確認する。
国の回答No.61–67(pp.15–17)・変更点(pp.54–57) ↗/第76回資料4 pp.4–11 ↗/マニュアル回答No.2–4 ↗
登録日程と提出様式の確認
広域機関の10月9日公表日程では、10月13~16日が事業者情報の登録受付期間です。安定電源の電源等情報登録様式(D1)は、入力対象・入力条件と一部表示の不具合を修正して10月8日に差し替えられました。登録時は指定様式ページから最新版を確認してください。
「物価・金利変動等に伴う契約単価の補正」と「水素・アンモニア・CCSの補正後の応札価格」は、2027年1月19~26日の応札受付期間に提出します。1月27日~2月3日の期待容量等算定諸元一覧の登録期間と混同しないでください。日程は変更される場合があるため、申込時は広域機関の案内と容量市場システムを確認してください。
10月9日参加登録・応札日程 ↗/指定様式・10月8日D1差替え ↗/最終業務マニュアルp.5・表1-1 ↗
小売が今やること
- 事業者情報の申込は10月16日まで、審査終了は10月21日。電源等情報は10月19~23日に登録し、安定電源のD1は10月8日差替え後の様式を使う。登録主体、電源単位、規模・継続時間、調整機能、接続・燃料・資金調達の証憑を募集年度別に確認する
- 小売の将来費用は、募集量ではなく落札量・供給開始年度・契約額・還付額・ペナルティを分けて試算する
- 相対売電や運用委託の契約に、収入・可変費の証憑提供、還付・未達・遅延時の負担を定める
- LNG固定額還付は適用する最終約款の水準・固定期間・補正方法を確認し、8月31日ガイドラインで確定されなかった8,000円だけを事業計画の前提にしない
- 洋上風力の公募側の保証金等と本制度のペナルティは併存し得るため、両制度の責任を別に確認する
議論の経緯
制度検討作業部会から長期投資支援へ巨額の電源投資の予見性と需要家負担の抑制を両立するため、長期容量収入と他市場収益還付を組み合わせた。
国と広域機関がそれぞれ意見募集国は募集条件・監視、広域機関は要綱・約款を扱い、提出意見と回答を別に公表。
ガイドライン・要綱・約款を最終化固定額還付の金額は引き続き検討。洋上風力の応札単位、補正方法等を反映。
国の結果公示と訂正添付ファイルの再掲載で結果公示が遅れ、9月18日に意見67を追加。資料の制定日と掲載日を分ける。
最終マニュアルと意見回答登録・応札等の手順と回答を公表。10月の登録に向けて申込・審査日程を確認する。
D1様式差替えと登録・応札日程の公表安定電源D1の入力条件・表示不具合を修正。事業者情報の登録受付10月13~16日から応札後の諸元登録までの期間を公表した。