Policy Issue

量的な供給力確保

実需給3年度前に50%、1年度前に70%のkWh確保を基本とする方向。販売電力量5億kWh未満には当初25%・50%への軽減を設け、2030年度供給計画から確認を始める想定です。

詳細設計中影響大制度資料の確認:2026-09-18ページ編集:
調達・需給

現在地

確認できている方向性

3年度前50%・1年度前70%等の基本方向を維持。9月18日に現物の確実性・確認可能性を求め、先物は当面認めない評価案を提示。需要補正、履行手段、契約の確認方法は詳細検討が続きます。

小売実務への示唆

対象年度ごとに現物の確保kWhを集計し、先物を算入しない場合の不足量を試算します。FIT・FIP、相対の数量・価格条件、BGの割当、転売・廃止予定を点検し、価格ヘッジ量は別管理します。

長期調達

制度の仕組み

  1. 販売実績から基準需要を置く
  2. 対象年度の確保kWhを集計
  3. 3年度前・1年度前の水準と照合
  4. 供給計画で確認・不足に対応

スポット市場に過度に依存せず、安定・継続したkWh供給と電気料金の急変抑制を図る仕組み。3年度前50%・1年度前70%を基本に、事業規模と調達環境に配慮して詳細設計を進めています。

3月取りまとめ・パブコメ回答と9月18日WG資料を照合。意見提出者の主張、基本方向、新たな事務局案、未確定要件を区別。

現在地・経緯と対応

30秒で分かる現在の結論

3年度前50%・1年度前70%が基本方向として提示済みです。小規模軽減、再エネ、BG共同調達、販売実績を基本とする算定に加え、9月18日には現物の確実性・確認可能性を要件とし、先物を当面認めない案が提示されました。現在地は、2030年度供給計画からの確認開始を想定した詳細設計。確保率を「案がない」と扱う段階でも、数値基準が施行済みの段階でもありません。取りまとめ p.63 ↗・取りまとめ p.70 ↗

いつ、どれだけ確保するのか

実需給年度をN年度として、N−3年度とN−1年度の2段階で確認する方向です。スポット取引が総需要の3割強、各エリアの最低負荷需要の比率が平均6割程度という実績と、小売の負担を踏まえた水準です。

事業者区分3年度前1年度前
通常の水準50%70%
販売電力量5億kWh未満25%50%

軽減は運用開始から一定期間。パブコメ回答では販売量の平均期間に「例えば3年」、軽減期間に「例えば5年間」との例示がありますが、確定した年数としては扱いません。調達環境を検証し、必要量の確保が難しければ水準や経過措置も再検討する整理です。取りまとめ p.63 ↗・取りまとめ p.64 ↗/パブコメ回答・項目89〜91 ↗

確保率の計算方法:分母と分子

作業上の整理は「対象年度向けに確保したkWh ÷ 基準となる需要kWh」です。ただし、最終の算定要領が確定した計算式ではありません。

  • 分母:第9回では将来需要の自己予測と直近販売実績の2案を比較。第10回・取りまとめでは、恣意性と確認負担を抑えるため、販売実績を基本にする方向へ進みました。参照期間、需要増減・新規参入への補正は確認が必要です。
  • 分子:対象年度の現物kWhを基本に集計。ベース・ミドル・ピークの負荷形式や電源種別は限定しない整理です。kWの契約容量だけでは年間kWhを確定できず、受渡期間・数量条件・調達見込みの裏付けが必要です。
  • 試算例:基準需要を10億kWhと仮置きすると、通常水準は3年度前5億kWh、1年度前7億kWh。算入できる確保量が6億kWhなら比率は60%で、1年度前水準まで1億kWh不足します。需要補正・契約認定を反映する前の準備用試算です。

取りまとめ p.66 ↗・取りまとめ p.68 ↗

FIT・FIP、再エネは確保量に入るか

再エネも対象です。第9回資料3 p.10はFIT・FIPを明示して計上可能とする案を提示し、取りまとめp.68でも電源種別を問わないと整理しました。現行の供給計画のkWh報告は電源別の調整係数を掛けず、調達見込み量で算定することとの整合性が根拠です。

残るのは、供給計画の提出義務がない再エネ事業者からの購入や、まとめて記載する小口契約の数量をどう確認するかという実務設計です。FITという属性だけで自社に未確保の電力量まで加算できるという意味ではなく、自社が対象年度に受け取る見込み量と契約の裏付けを確認します。第9回資料3 p.10 ↗/取りまとめ p.68 ↗

市場連動での相対取引は算入できるか

現物の数量確保と、価格変動リスクを分けて確認する必要があります。9月18日の評価案は相対取引を確保手段に位置付け、現物の確実性と確認可能性を求めています。固定価格であることを一律の要件とはしていませんが、JEPX連動の契約を無条件に算入すると確定した記述でもありません。9月18日資料4 pp.33–34 ↗「相対なら全量算入」「市場連動なら対象外」と断定できる段階ではありません。

第4回では、未締結だが蓋然性の高い契約、購入量変動型契約、他の小売経由の調達、契約の真正性をどう扱うかを実務論点に挙げています。小売の契約台帳では、現物の引渡義務、対象年度と数量、数量変更・解約条件、価格の連動先を記録し、算入要件の具体化に備えます。これは現時点の準備上の着眼点であり、認定済みの条件ではありません。第4回資料4 pp.11–12 ↗/取りまとめ p.69 ↗

販売側の市場連動料金メニューは別の論点です。パブコメではその販売量を義務対象から除く要望が出ましたが、政府は事業者の判断で範囲が変わる恣意性と真正性確認の難しさから、個別メニューへの配慮を制度に取り込むのは難しいと回答しています。一方で多様なビジネスモデルへの配慮は継続検討。これは卸相対の算入可否を確定する回答ではありません。パブコメ回答・項目97 ↗

先物取引は確保量に入るか

9月18日の事務局資料では、当面は電力先物を確保手段として認めない案が提示されました。価格ヘッジの効果は認めつつ、先物とスポットを組み合わせても需給ひっ迫時の現物確保を保証できないことが理由です。先物の建玉を現物契約に足して確保率を満たす試算は避け、現物kWhと価格ヘッジ量を別管理する必要があります。これは審議に提示された案で、最終決定・施行済みとは扱いません。9月18日資料4 p.35 ↗

同資料は、先物・中長期取引市場への影響を注視するとともに、将来、現物調達を確保した上で中間の取引を差金決済にする商品が導入される場合は認める余地も示しています。既存の先物と現物の任意の組合せを、そのまま認定したものではありません。

電事連の2026年1月28日意見No.11は、燃料確保への効果を理由に履行手段としての算入に反対。他方、政府の意見募集結果には現物と組み合わせた先物を認めるべきとの意見もあり、3月時点の回答・取りまとめは取引実態を踏まえた継続検討としていました。意見提出者の主張を制度の結論に読み替えないことが重要です。取りまとめ p.69 ↗/電事連意見 No.9〜11 ↗/パブコメ回答・項目92〜93 ↗

何を現物の確保量として数えるのか

9月18日案は、事前に確保し実需給で供給できる電力量について、確実性と第三者による確認可能性を求めます。自社保有電源、相対、中長期取引、先渡・ベースロード市場を評価し、スポット・先物は評価しない整理です。燃料種や負荷形式との対応は一律に求めません。

  • 他の小売等へ供給予定の量、実需給までに廃止予定の電源は算入しない。
  • 転売・契約の組替え・解除は原則として妨げない一方、必要な現物確保量を維持する。
  • 契約書上の数量だけでなく、供給先の重複、受渡年度、電源の運転継続、調達先の確保実態を確認する。

小売には二重計上を防ぐ調達台帳、発電・卸には販売先別の割当と供給可能量の裏付けが必要になる、というのが当サイトの実務上の着眼点です。認定・確認手続の細則は今後の検討です。9月18日資料4 pp.33–34 ↗

BG共同調達と、未達時の対応

  • BG共同調達:共同調達する複数の小売の需要と確保kWhを合算し、一体で充足を評価することを認める整理です。共同調達の実態、履行の確認方法、二重計上の排除は詳細検討が残ります。取りまとめ p.67 ↗
  • 未達時:容量拠出金の追加徴収(A案)と、電気事業法に基づく指導・勧告・公表(B案)を比較し、当初はB案を基本に詳細設計する方向です。行政裁量の透明性、公平性、個別事情への配慮が課題。A案は運用状況を見て引き続き検討するため、「未達なら直ちに追加料金」とは整理されていません。9月18日資料は電気事業法第2条の12第2項の命令も含めた対応を示し、kWhを確保しない場合を命令等の対象事例に追加することを提案。発動水準・継続期間・段階的運用は今後の検討です。9月18日資料4 p.10 ↗取りまとめ p.65 ↗

パブリックコメントで何が争点になったか

  • 3年前の確保は負担が重すぎないか:需要を見通しにくく、契約交渉・与信にも制約があるとして、1年前だけの導入や段階導入を求める意見。政府は発電側の予見性と小売負担のバランスから2段階を維持しつつ、調達環境の検証と必要な緩和を示しました。
  • 小規模事業者も同じ義務にすべきか:電事連は例外を時限的・限定的にするよう主張。一方、地域新電力等への過重負担や再エネ調達への影響を懸念する意見もあります。取りまとめは全小売を基本とし、小規模の軽減と再エネ算入を整理しました。
  • 政策目的に合う手段を広く認めるべきか:先物の算入、市場連動メニューへの配慮を求める意見と、制度の実効性を重視する意見が併存。先物、需要補正、執行条件の詳細は引き続き確認が必要です。

政府の意見募集結果・項目89〜97 ↗/電事連の提出意見 ↗

分かっていること

  • 確保率は3年度前50%・1年度前70%を基本とする方向
  • 5億kWh未満は当初25%・50%への軽減
  • 販売実績を基本に算定、再エネ算入、BGの一体評価
  • 当初の履行確保は指導・勧告等を基本に設計
  • 9月18日資料は先物の当面除外と現物確保の評価条件を提案

まだ決まっていないこと

  • 参照する販売実績期間と需要増減等への補正
  • 相対契約の数量・真正性の確認、先物を当面除外する案の最終整理
  • 共同調達の確認方法と二重計上の排除
  • 小規模の判定・軽減期間、指導等の具体的な運用基準

議論の経緯・義務化までの流れ

供給能力確保義務は既に存在

電気事業法上の義務を前提に、kWhの量的確保をいつ・どの水準で求めるかを具体化する議論。今回の数値基準の運用開始とは区別します。

水準案と意見募集を議論

第2・4回で時点・水準・実務論点を検討。9月からの意見募集を受け、第6・7回で目的、先物、市場連動メニュー、負担への配慮を再検討。

パブコメを経て取りまとめ

電事連等の意見、第9・10回の検討を経て3月23日に公表。確保率、再エネ、BG、分母、履行確保の基本方向を整理。

確保手段の評価案を提示

小売アンケートを踏まえ現物の確実性・確認可能性、先物の当面除外を提案。需要補正、履行手段、登録特定送配電事業者の扱いは今後の検討。

供給計画様式の改正・実態確認

取りまとめが示す当面の工程。確保状況を把握する様式改正と、調達・先物・共同調達等のヒアリングを進める。改正完了を確認したという記載ではありません。

調達環境を検証

中長期取引市場の取引開始を想定し、相対取引と合わせて必要量を調達できるか検証。困難が残る場合は追加対応や確保水準・経過措置を検討。

確保状況の確認開始

2030年2月に提出する2030年度供給計画から開始する想定(9月18日資料p.1)。2030年度の電気を3年前から確保済みと一律に遡及判定する、という意味には読み替えません。

取りまとめ p.64 ↗・取りまとめ p.70 ↗

小売が今やること

  1. 直近販売実績と将来需要を並べ、通常水準・軽減水準それぞれの必要量を試算する。
  2. 対象年度ごとに現物契約を集計し、FIT・FIP、価格連動相対、数量変動契約、先物による価格ヘッジを識別する。9月18日案に沿い、先物を確保kWhへ足さない場合の不足量を試算する。
  3. BG親子で需要・確保量の割当と確認資料を共有し、重複計上と不足を点検する。
  4. 契約認定・需要補正・履行基準の公表後に試算を更新する。制度上の確保率と、実際の販売・価格リスク管理を両方確認する。

自社条件によって確認すること

業界各社の動き・関連する新着

公表された事実と、制度への接点を分けて読みます。掲載日は出来事の発生日・適用日とは異なる場合があります。

掲載 2026-09-19|事務局案・詳細設計中|対象日 2026-09-18

小売の供給力確保、現物契約の確実性を評価し先物は当面除外案

資源エネルギー庁は9月18日の電力・ガス事業分科会ワーキンググループで、小売電気事業者の供給力確保を確認する際、電力量を伴う相対契約などは確実性と検証可能性を要件とし、電力先物は当面算入しない案を示した。3年前50%・1年前70%を基本とする方向性や、小規模事業者の当初基準25%・50%を前提にした詳細設計で、最終決定ではない。2030年度の供給計画からの確認開始を見据える。

  • 資源エネルギー庁:制度案の提示
  • 小売電気事業者:供給力確保の確認対象

制度との関係(編集上の整理)
供給力確保の確認対象について、現物契約の確実性・検証可能性を要件とし、電力先物を当面算入しない事務局案を示した。3年前50%・1年前70%の方向性と、2030年度の供給計画からの確認開始を見据えた詳細設計として、決定前の論点を追う。

事業上の確認点
小売・BGは受渡年度別に現物kWhを把握し、価格ヘッジである先物と区分する必要がある。変動数量契約、FIT・FIP電源、BG内配分、契約移転や電源廃止時の扱いは今後の制度確定まで追跡したい。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-09-18|出力上昇中に漏水を確認し原子炉停止を決定|対象日 2026-09-17

美浜3号機、出力上昇中に漏水を確認し原子炉停止へ

関西電力は、定期検査後に出力を上げていた美浜3号機で9月17日15時45分ごろ、高圧給水加熱器の配管付近から約3滴毎秒の漏水を確認した。運転状態へ直ちに影響するものではなかったが、当該箇所を系統から隔離できないため、17時45分に原子炉停止を決定し、20時30分から負荷を下げた。停止後に点検し、環境への放射能の影響はないとしている。

  • 関西電力:発電事業者
  • 関西電力送配電:一般送配電事業者

制度との関係(編集上の整理)
美浜3号機の停止決定は、予定していた供給力が点検結果次第となった実績変更です。停止期間と再起動工程を需給・調達計画へ反映します。

事業上の確認点
9月15日の系統並列後に生じた新たな停止であり、小売・BGは10月9日としていた本格運転再開予定を確定供給力とみなさず、点検結果と再起動工程を確認する必要がある。発電事業者は漏水箇所の原因、類似配管への水平展開、停止期間を分けて管理したい。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-09-17|定期事業者検査を終了し営業運転再開|対象日 2026-09-16

島根2号機、220日間の定期検査を終え営業運転へ

中国電力は2026年9月16日17時、島根原子力発電所2号機の第18回定期事業者検査を終え、営業運転を再開した。沸騰水型の同機は定格電気出力82万kWで、検査期間は2月9日から9月16日までの220日間だった。燃料集合体560体のうち124体を取り替えたほか、特定重大事故等対処施設の設置工事などを実施した。

  • 中国電力:発電事業者
  • 中国電力ネットワーク:一般送配電事業者

制度との関係(編集上の整理)
82万kWの営業運転再開は供給力の実績変更です。定格出力、安定運転、停止計画を分けて需給・調達計画へ反映します。

事業上の確認点
中国エリアの小売・BGは、82万kWの供給力復帰を需給・調達計画へ反映しつつ、安定運転と今後の停止計画を確認する必要がある。40年超運転に必要な特別点検データも収集したが、運転期間延長の申請判断は今後であり、今回の営業運転再開とは分けて扱うべきである。

発表段階・一次資料を確認 →
関連事例をすべて見る(11件)
掲載 2026-09-16|発表内容は本文・原典で確認

奥新冠水力、設備更新なしで最大出力を3.8MW増強

北海道電力は2026年9月15日、奥新冠発電所の最大出力を4万4,000kWから4万7,800kWへ変更した。未利用だった融雪期の放流水を使い、既存の水車・発電機を設備更新せず最大限活用する。年間発電量は約309万kWh、CO2削減量は約1,600トンの増加見込みであり、実績値ではない。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
既設水力の出力向上は、大規模な設備更新を伴わず供給力を増やす選択肢になる。発電・小売事業者は、最大出力を通年の供給力とみなさず、融雪量、季節別の水量、効率、保守制約を織り込んで発電量を評価する必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-09-15|発表内容は本文・原典で確認

浜岡3・4号機の審査申請を撤回、経営体制も刷新へ

中部電力は2026年9月14日、基準地震動評価に関する調査報告を受け、浜岡原子力発電所3・4号機の原子炉設置変更許可申請などを取り下げると決定した。申請資料と審査対応の信頼性に重大な疑義があると判断したもので、取り下げ書の提出時期と将来の再申請時期は示していない。勝野哲会長と林欣吾社長は9月30日付で退任し、10月1日に安井稔氏が社長執行役員CEOへ就任する。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
中部電力は審査資料の再構築に加え、専門部署への牽制、内部通報、経営への事実報告が機能する統制を再設計する必要がある。小売・BGと投資家は浜岡の供給力復帰を基本シナリオに織り込まず、再申請時期、審査工程、追加投資が明らかになった段階で中長期需給と事業価値を更新すべきである。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-24|発表内容は本文・原典で確認

2027年1月前半、5エリアで厳気象時の予備率が3%未満の試算

広域機関の2027年度見通しでは、1月前半の中部・北陸・関西・中国・九州で、厳気象H1需要に対する予備率が最小予備率時2.3%、最大需要時2.0%となる。年間EUEは全エリアで目標内だが、知多第二発電所2号機を算入する仮試算では全月・全エリアで3%以上となる。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
年間kWhの信頼度だけでは冬季ピークのkW不足を捉えきれない。発電側は補修時期と予備電源の立上げ条件を確認し、小売・BGは知多第二2号機の活用有無を含む調達価格・インバランスのシナリオを用意したい。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-19|発表内容は本文・原典で確認

関西電力、発電所単位の長期需給シミュレーションを導入

関西電力はMPXの「MPX-Fundamentals」を導入した。広域メリットオーダーを再現し、最長50年を1時間単位で計算して、卸電力価格、個別発電所の稼働、連系線潮流、燃料消費量やCO2排出量などを出力する。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
燃料調達、発電・販売計画、電源投資を共通の需給シナリオで評価しやすくなる。一方、長期結果の活用では燃料価格や電源構成などの前提差を明示することが重要になる。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-06|発表内容は本文・原典で確認

九州電力、2027年度から4年間のベースロード商品を最大100万kW募集

九州電力は、2027年4月から2031年3月までを受渡期間とする常時一定の卸電力商品を公募した。予定数量は最大100万kW、最小申込単位は0.1MWで、基本料金と従量料金を組み合わせたマルチプライス方式を採用する。申込受付は8月24~26日で、自社小売部門も参加対象となる。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
小売電気事業者は、単年度の相対契約より長い価格・数量ヘッジを確保できる一方、4年間の需要変動と市場価格の下振れを負う。応札時はJEPX調達との比較に加え、信用要件、ベースロード形状、需要離脱時の余剰処分まで織り込む必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-08-04|発表内容は本文・原典で確認

中長期取引市場、5GW以上の大規模電源に販売量10%拠出案

資源エネルギー庁の中長期取引市場検討会は、保有電源が5GW以上の事業者に販売量の10%を新市場へ供出させる案を示した。旧一般電気事業者、JERA、J-POWERなどが候補となり、買い手が受渡エリアを選べる設計も検討している。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
制度化されれば、新電力の複数年調達機会と大規模発電者の販売ポートフォリオが変わる。供出義務の対象、価格形成、受渡エリア、インバランス責任は未確定であり、相対契約や先渡し市場との代替・補完関係を追う必要がある。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-07-18|発表内容は本文・原典で確認

北海道電力、泊3号機の再稼働・防潮堤工程は未決定と説明

北海道電力は7月17日、泊3号機の新燃料を道内の別港から搬入する案を検討した事実はないと発表した。再稼働時期と防潮堤完成時期も決定しておらず、燃料は発電所敷地外に新設する荷揚場から搬入する計画だと説明している。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
北海道エリアの需給、燃料費、卸価格のモデルでは、報道上の時期を確定工程として扱わず、公式発表と規制・工事の進捗で更新する必要がある。再稼働時期は複数ケースを置き、前倒し・後ろ倒しの双方に備えたい。

発表段階・一次資料を確認 →
掲載 2026-07-17|発表内容は本文・原典で確認

容量市場後の供給力不足へ、複数年の追加確保策を検討

資源エネルギー庁は、容量市場メインオークション後も供給力不足が見込まれる場合に、複数年度にわたり追加容量を確保する検討案を示した。予備率5%を一つの目安とする一方、調達主体、価格決定、費用負担などは未確定である。

制度との関係(編集上の整理)
小売の確保義務と市場全体の供出量を分け、kW(供給能力)とkWh(電力量)を対応する期間で管理します。

事業上の確認点
休廃止を検討する火力や蓄電池、DRには新たな容量収入の可能性があるが、現段階で収益を確定扱いすべきではない。発電投資と小売原価は、新制度導入、容量市場の契約複数年化、現行制度継続の複数シナリオで評価したい。

発表段階・一次資料を確認 →
この制度に関する新着一覧 →

データから見る背景

広域予備率・日内最低

最新の公表値を確認中

東京を含む広域ブロック・公表計画

需要・供給力の公表計画であり実績ではありません。価格との同時性は因果を示しません。

対象期間・地域を選んで見る → · 定義・出所

研究から得られる補助線

政府委託調査/海外制度比較|公表 2026-08-24| 対象年度 令和7年度

諸外国の電気事業制度から市場設計を比較する

研究が示すこと(掲載済み要約)
この報告書は、エネルギーと予備力を同時に扱う市場について、入札、電源起動、価格算定、追加費用、混雑、市場支配力の処理を分解し、米国の複数市場を比較しています。あわせて、中長期取引、供給力確保、計量など周辺制度も整理しています。

この制度で考える問い
海外制度のどの前提が自社の調達・需給運用に近く、どこは日本固有の制約で読み替える必要があるか。

前提・限界
本カードは報告書の調査範囲を紹介するもので、本文中の個別制度、数値、評価、提言を網羅しません。委託調査は政府の決定や公式見解そのものではありません。

著者・原典・実務との接点 →
統計・公開情報・コールセンター事業者ヒアリングを用い、物流・商流・財務・需給・設備・法規制を分析しています。|公表 2026-08-28| 対象年度 令和7年度

石炭サプライチェーンの維持・適応

研究が示すこと(掲載済み要約)
石炭取扱量の減少、経営悪化、設備老朽化によるコールセンターの機能低下・閉鎖リスクを整理し、備蓄や集約・協業等の論点を提示しています。

この制度で考える問い
主要コールセンターが停止した場合に、発電所までの代替物流、必要在庫日数、融通の発動条件を具体化できているか。

前提・限界
コールセンターに焦点を当てた調査で、提示された機能は政策案であり、支援制度の決定や個別設備の採算性を示すものではありません。

著者・原典・実務との接点 →
関連する研究をすべて見る(8件)
IEAのWEO等の公開情報を基に、世界の需給、主要国政策、NDC、再エネ、原子力、水素、CCSの動向を横断的に整理しています。|公表 2026-08-25| 対象年度 令和7年度

国内外の中長期エネルギー需給動向

研究が示すこと(掲載済み要約)
電力需要の増加と電化が世界需要を牽引する一方、再エネ拡大では系統・蓄電・許認可等の実装制約と安全保障が重みを増すと整理しています。

この制度で考える問い
2040年までの計画で、電力需要増、系統・蓄電整備、技術・鉱物供給の遅れをどのシナリオに織り込むか。

前提・限界
既存機関の予測と2026年初頭までの公開政策情報を整理したもので、将来需給や価格の独自確定予測ではありません。

著者・原典・実務との接点 →
6か国の規格比較、海外新設プロジェクトの事業主体・供給網・資金調達、25か国の政策・市場動向を公開情報で整理しています。|公表 2026-08-04| 対象年度 令和7年度

国内外の原子力政策・産業動向

研究が示すこと(掲載済み要約)
海外案件では規格・認証、事業主体、EPC・供給者、政府支援・融資、現地企業参加が組み合わさるため、参入条件を国・案件ごとに比較できる形で整理しています。

この制度で考える問い
対象案件で、自社製品が満たすべき規格・認証と、現地企業・EPC・金融機関を含む参入経路が特定できているか。

前提・限界
国・案件ごとに公開情報の粒度と基準日が異なるスナップショットで、進捗、資金調達、政策の更新や個別契約条件は原典で再確認が必要です。

著者・原典・実務との接点 →
各種一次統計の重複・接続を点検し、電力分野では発電量・所内率・設備容量等を補い、一次エネルギーから最終消費とエネルギー起源CO2まで統一体系で整備しています。|公表 2026-07-31|過年度報告書の新規公表 対象年度 令和5年度

総合エネルギー統計の整備・分析を確認する

研究が示すこと(掲載済み要約)
電力需給を単独で見る表ではなく、燃料投入、発電・転換損失、自家消費、最終需要をつなぎ、事業計画の前提がエネルギー全体のどこに位置するかを確認できます。

この制度で考える問い
自社計画の需要量、発電量、所内率、燃料投入、排出量は、統計のどの項目・定義・年度と接続しているか。

前提・限界
令和5年度事業の報告書が2026年7月31日に新規公表されたものです。主に2022年度実績の整備・分析で、個社業績や短期市場を予測する資料ではありません。

著者・原典・実務との接点 →
約4,800発電所の包蔵水力更新、既存ダムの実現可能性フォロー、運用高度化と堆砂対策の試算を行った調査です。|公表 2026-07-31|過年度報告書の新規公表 対象年度 令和5年度

水力発電の賦存量と運用高度化を確認する

研究が示すこと(掲載済み要約)
水力の開発余地に加え、既存ダムの予測情報を用いた運用高度化や堆砂対策による増電可能性を複数地点から全国へ試算しています。

この制度で考える問い
賦存量から案件候補へ絞る際に、水量、落差、系統、土地、環境、地域調整と既設運用の改善余地を段階評価しているか。

前提・限界
令和5年度事業の調査が2026年7月31日に新規公表されたものです。全国外挿値は最大値を想定した試算で、実現量や現在の発電量を示しません。

著者・原典・実務との接点 →
澤昭裕氏の過去資料を再構成し、安全保障、気候政策、自由化、供給力、原子力事業環境と安全規制を振り返る講演資料です。|公表 2026-01-16|

供給力・危機対応・原子力を一つのリスク体系で見る

研究が示すこと(掲載済み要約)
自由化の利点を生かすためにも、中長期の供給力、投資回収、緊急時対応を補う制度が必要という問題意識を整理しています。原子力は資金調達、官民のリスク分担、バックエンド、技術・人材、安全規制を一体で扱う構成です。

この制度で考える問い
短期市場で見えにくい供給力、備蓄、長期投資のリスクを、誰がどの指標で負担・管理するか。

前提・限界
新規調査ではなく、異なる時期の澤氏資料を竹内氏が編集した回顧資料です。現行制度への適用には時点確認が必要で、澤氏の見解を竹内氏やシンポジウム全体の合意として扱えません。

著者・原典・実務との接点 →
改革検証、国内外の需要・政策動向、第7次エネルギー基本計画、再エネ・原子力・系統投資を整理した政策説明資料です。|公表 2026-01-16|

次世代電力システムを供給・市場・投資で再設計する

研究が示すこと(掲載済み要約)
広域運用や料金メニューの多様化が進んだ一方、燃料価格高騰、火力休廃止、需給ひっ迫、小売退出などが課題と整理されています。データセンター等の需要増加を踏まえ、脱炭素電源、系統、取引市場と事業予見性を次の論点に置いています。

この制度で考える問い
需要増に対する電源・系統投資と、小売の価格・供給能力を一つの事業計画で整合させられるか。

前提・限界
政策説明資料で、査読研究や独立評価ではありません。将来方針を含むため、施行済み制度、政府の検討事項、登壇時点の説明を分けて確認する必要があります。

著者・原典・実務との接点 →
この制度に関する研究一覧 →
当サイトの解釈・検討する問い

確保率の基本方向を、対象年度別の調達台帳に落とす

現物の確保kWhと先物による価格ヘッジ量を別管理し、先物を確保量に足さない場合の不足を試算します。FIT・FIP、相対契約の数量・価格条件、BG内割当、転売・電源廃止を記録し、二重計上を防ぐ資料を用意します。

成り立つ条件・限界
9月18日の内容は事務局案で、最終決定・施行済みではありません。需要補正、契約の確認手続、軽減期間、履行措置の運用は検討が残ります。市場連動相対の無条件算入を認めたものではありません。

次に確認すること
先物を除いた現物量で各年度の水準を満たすか。長期契約の数量・期間と需要家契約のずれ、与信、価格下落時の機会損失を誰が負担するか。

解釈の確認日:2026-09-18
この解釈の根拠を確認
    制度の現在地と一次資料へ戻る
    主な審議会・検討会電力事業環境整備WG第4回(2026年9月18日)/制度設計WG取りまとめ
    直近の確認事項2026年9月18日:確保手段の評価案を提示(先物は当面除外する案、最終整理は未確認)
    今回の変化9月18日の新資料を反映:現物の評価条件、先物の当面除外案、二重計上・転売・廃止電源、履行手段と残論点を追記

    一次資料

    本ページは公開された一次資料を実務向けに整理したもので、法的助言ではありません。対応時は最新の法令・告示・ガイドライン・公式資料をご確認ください。