Evidence / Insight / Practice

節電通知の追加効果は、開封率と分けて測る

スマートフォンを活用した家庭向け省エネサービスの実証研究:1時間使用量アラートの自動生成手法と運用実績

電力中央研究所、東京電力エナジーパートナー、Crossdoor、デロイト トーマツ コンサルティング原典公表:確認:
需要家受容・公平性小売・需要家電力データ・DX省エネ・需要対策

要点

確認した内容

1,561世帯の比較実験では、日使用量などの通知に1時間使用量のアラートを加えた際の節電推定は約0.6%で、統計的有意ではなかった。通知開封率は7.4%だが、待受画面で読む利用者はこの値に含まれない。

電力実務への示唆

通知の追加前に、既存通知と内容・配信時期が重ならないか確認する。配信・開封・グラフ閲覧・使用量変化を別々に測り、追加しない比較群も置いて効果を確かめる。

資料種別研究報告
研究の方法実測・無作為化比較試験
根拠の種類・対象関東の自由参加モニター内で時間通知の有無を無作為割付。介入788世帯・対照773世帯の使用量を、介入前使用量や気温等で調整する回帰分析で比較。配信ログとアンケートを併用。
収録区分基礎研究
判断に使う業務顧客サービス、共通基盤・業務効率
作成者・受託者西尾健一郎、向井登志広、小松秀徳、佐々木正信、大舘陽子、前木和
公表上の注意基礎研究
実務との接点電力事業に直接
担当業務商品企画・営業、経営企画・事業開発
公表日の確認J-STAGE書誌の発行日・公開日はいずれも2020-02-01。受付2019-05-21、再受付2019-08-26。実験・分析期間は2018-07-04〜11-23の143日間、アンケートは2018-10-05〜10-22。サイトの現在の取得・更新日を論文の公表日としない。
原典の該当箇所p.79〜80(PDF2〜3頁);p.81〜83(PDF4〜6頁)、表1・図5〜8;p.84(PDF7頁)
日本で使う条件小売の節電アプリ・会員通知の追加機能を評価する際に使える。現在の通知群や顧客属性ごとに追加効果を再検証し、本実験の非有意結果を全ての通知の無効性と解釈しない。待受表示など、開封ログで捉えられない接点にも留意する。
検討に使う問い追加通知は新たな行動のきっかけになっているか。それとも既存の通知と重なっているか。
読み取り上の限界2018年の関東の自由参加世帯を対象とした143日間の実証で、時間通知だけの効果や長期継続率は測っていない。有効な計量・アプリログがある世帯の分析で、閲覧に関するアンケート回答は642世帯に限られる。

電力中央研究所ほか・電気学会論文誌B 140巻2号(pp.78–85)

要約と実務上の示唆は当サイトによる整理です。引用・判断時は原典本文をご確認ください。

補足資料・公表情報