Evidence / Insight / Practice
EV充電設備は、待ち時間とピーク需要を合わせて比べる
商用EV交通シミュレータの開発(その2)-配達エリアの分割アルゴリズムの提案と電欠回避策の評価-
要点
確認した内容
宅配車318台を模擬した研究では、ある営業所の担当車両が使う急速充電器を50kW・2台から100kW・1台にすると、充電待ちと充電時間の合計は短くなった。一方、営業所の普通充電も含めたピーク負荷は136kWから148kWに増えた。
電力実務への示唆
設備部門と運行部門で、出発・帰着時刻、走行距離、充電待ち、同時充電の条件を共有する。充電器の合計出力だけで決めず、配送への影響と時間帯別の電力需要を同じ運行条件で比較する。
| 資料種別 | 研究報告 |
|---|---|
| 研究の方法 | モデル試算 |
| 根拠の種類・対象 | 前橋市・高崎市の道路と建物データ、実運行データの営業所別平均値から配達区域を割り当て、車両の残量、充電待ちと負荷を模擬。電池増容量、経路急速充電、営業所普通充電の出力増を比較し、Y18担当車両について充電器台数・出力別の待ち時間とピークを対照した。 |
| 収録区分 | 基礎研究 |
| 判断に使う業務 | 需給最適化、共通基盤・業務効率 |
| 作成者・受託者 | 高木雅昭、高橋雅仁、荒木伸太、志村泰知、伊野慎二 |
| 資料識別子 | GD25008 |
| 公表上の注意 | 基礎研究 |
| 実務との接点 | 電力事業に直接 |
| 担当業務 | 調達・需給、系統・設備、経営企画・事業開発 |
| 公表日の確認 | 電中研公式研究一覧(研究分野kenkyuCode=19)の掲載日2026-03-25。表紙・正式詳細の発行年月は2026年3月、報告書年度は2025。実入力は2024-11-01〜30、計算は5日間。PDF生成/更新日時を公表日にはしていない。 |
| 原典の該当箇所 | 本文pp.1〜4(PDF7〜10頁)、表1〜2;本文pp.5〜7(PDF11〜13頁)、表3〜5・図4〜9;本文pp.7〜10(PDF13〜16頁)、図10〜11・表6;本文pp.10〜12(PDF16〜18頁) |
| 日本で使う条件 | 法人EV化に伴う充電設備案や追加需要の検討で、運行業務と需給計画の入力条件をそろえる基礎資料。ピークは経路急速充電と営業所普通充電を合わせたモデル値で、単一受電点の契約電力・実請求と同一視しない。費用最小案やDR供出量は別途検討が必要である。 |
| 検討に使う問い | 充電時間を短くする設備案で、普通充電と急速充電が重なる時間の需要も確認しているか。 |
| 読み取り上の限界 | 群馬県の19営業所・318台を対象にした5日間の模擬計算で、電欠回避や待ち時間改善の実測ではない。運行条件は2024年11月の営業所別平均値。ピーク負荷の比較は1営業所の担当車両だけで、19営業所全体や料金算定用の30分最大需要ではない。充電は残量80%まで定格出力を保つ想定である。 |
電力中央研究所 研究報告GD25008(本文12頁・PDF20頁)
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