Evidence / Insight / Practice

需要モデルの検証は、統計の集計範囲をそろえて行う

需要シミュレーションツールの開発(その5) 住宅モデルの精度向上・高速化と事業所モデルの改良

電力中央研究所 グリッドイノベーション研究本部原典公表:確認:
電力データ・DX需給・統計小売・需要家

要点

確認した内容

2022年10月〜2023年3月の多摩市の比較では、オーダーメイドのスマートメータ統計のネット電力量合計が、標準統計の66%だった。著者は特別高圧需要家の秘匿の影響と考え、全体需要モデルの検証を他の2市区で実施した。

電力実務への示唆

モデルの推定値と実績を比較する前に、対象の契約・電圧階級、順潮流と逆潮流、秘匿処理、検針期間を照合する。総量が一致しない場合は、データの範囲を調べてからモデルの誤差を評価する。

資料種別研究報告
研究の方法モデル試算
根拠の種類・対象スマートメータ集計値と統計を用いた需要シミュレーションの改良・比較検証。統計ごとの集計差を調べ、住宅の地域分割検証と、市区全体のネット需要の検証を別に実施した。
収録区分基礎研究
判断に使う業務共通基盤・業務効率、需給最適化
作成者・受託者上野剛、安田昇平、岩松俊哉
資料識別子GD25015
公表上の注意基礎研究
実務との接点電力事業に直接
担当業務調達・需給、経営企画・事業開発、系統・設備
公表日の確認表紙・公式詳細ページは2026年4月。取得PDFには2026-05-25の参考文献URL訂正表が入る。年報2025の紹介は同研究の概要で、2026年7月以降の別成果として数えない。
原典の該当箇所表紙、訂正表、扉(PDF1・3・4頁);本文p.1〜3(PDF8〜10頁);本文p.5〜9(PDF12〜16頁)、図4・8;本文p.10〜15(PDF17〜22頁)、特に図14;本文p.16〜20(PDF23〜27頁)
日本で使う条件日本の小売・需給部門が地域別の調達量や需要モデルを検証する際のデータ整合確認に使える。公開研究本文を根拠とし、会員向け統計の契約・取得権限や、自社以外の個別需要家データへのアクセスがあるとは仮定しない。
検討に使う問いモデルが外れたと判断する前に、検証データから秘匿対象の需要が抜けていないか確認しているか。
読み取り上の限界対象は特定3市区で、秘匿値の影響は著者の解釈である。住宅モデルは月・曜日・時刻別に平均化した値の再現を検証しており、日々の30分需要予測の精度ではない。約5秒という処理時間は代表地域の事前計算後の利用時を指す。

電力中央研究所 研究報告GD25015 本文(PDF)

要約と実務上の示唆は当サイトによる整理です。引用・判断時は原典本文をご確認ください。

補足資料・公表情報