Evidence / Insight / Practice

先物の価格上乗せは、受渡時期と満期までの長さで分けて見る

日本の電力先物市場におけるex-anteリスクプレミアムの分析

著者所属はPwCアドバイザリー合同会社、東京科学大学。掲載主体は大阪取引所。原典公表:確認:
市場設計・価格形成電源調達・供給力

要点

確認した内容

2023年1~7月時点の予測価格を用いた分析では、満期が遠いほど先物のプレミアム率が高い傾向があった。高需要期と低需要期でも差が見られた。

電力実務への示唆

先物の比較では、同じエリア・受渡月・ロード条件をそろえ、価格上乗せと調達価格を固定する便益を分けて評価する。

資料種別研究報告
研究の方法観測データの分析
根拠の種類・対象TOCOM価格と独自予測の差を用いた散布図・単回帰分析。取引所掲載の寄稿で、JPXグループの公式見解ではない。
収録区分基礎研究
判断に使う業務小売経営・リスク管理
作成者・受託者周思寒、松本拓史
資料識別子先物・オプションレポート 2025年8月号
公表上の注意基礎研究
実務との接点電力事業に直接
担当業務市場分析・リスク、調達・需給、経営企画・事業開発
公表日の確認全頁の誌名に2025年8月号と記載。日単位の公開日は確認していない。
原典の該当箇所本文p.1、p.8(PDF 1、8頁);本文p.2–4(PDF 2–4頁)、図1–3;本文p.5–6(PDF 5–6頁)、式4、図4–5;本文p.6–7(PDF 6–7頁)、図6、結論
日本で使う条件日本市場を直接扱うが、日中ロードや全エリアを調べた結果ではない。2026年の取引水準として使用せず、現在の予測と市場データで再評価する。
検討に使う問い自社の予測価格を変えたとき、満期別のヘッジ費用の評価はどれだけ変わるか。
読み取り上の限界PwCの独自予測に依存する観測分析で、予測モデルの誤差が推計値に入る。分析期間が短く、満期を延ばすことの因果効果や最適な取引時点を確定する研究ではない。

大阪取引所「先物・オプションレポート」2025年8月号本文(PDF)

要約と実務上の示唆は当サイトによる整理です。引用・判断時は原典本文をご確認ください。