Evidence / Insight / Practice

節電サービスの効果は、世帯単位のばらつきまで見る

スマートメータデータを活用した情報提供と行動変容-集合住宅におけるピーク抑制・省エネ実証事例-

電力中央研究所、ファミリーネット・ジャパン、野村不動産原典公表:確認:
需要家受容・公平性省エネ・需要対策電力データ・DX小売・需要家

要点

確認した内容

船橋の集合住宅での無作為化実験では、30分逓増料金・見える化・レポート・アラートを併用した群の初年度夏ピーク需要が11.6%減少した。従来料金に情報提供を加えた群の4.0%減少は、世帯内の相関を考慮すると統計的に有意ではなかった。

電力実務への示唆

料金・見える化・通知を組み合わせた効果と、各施策の効果を分けて検証する。30分値の件数だけで精度を判断せず、世帯単位で誤差の相関を考慮し、推定値と信頼区間を併記する。

資料種別研究報告
研究の方法実測・無作為化比較試験
根拠の種類・対象千葉県船橋市の高圧一括受電マンションで、月消費量・世帯人数等による層別無作為割付を実施。30分計量値による前後差の群間比較を行い、世帯クラスタのロバスト標準誤差で評価した。消費量分析は491世帯、初年度夏は224世帯です。
収録区分基礎研究
判断に使う業務顧客サービス、需給最適化、共通基盤・業務効率
作成者・受託者向井登志広、西尾健一郎、小松秀徳、内田鉄平、石田恭子
資料識別子Y15002
公表上の注意基礎研究
実務との接点電力事業に直接
担当業務商品企画・営業、調達・需給
公表日の確認表紙・公式詳細ページは2015年9月。扉の2015-07-31は承認日で発行日ではない。実証期間は2013年8月〜2014年11月。
原典の該当箇所本文p.1〜3、8〜12(PDF9〜11、16〜20頁);本文p.13〜16(PDF21〜24頁)、表4・図16〜18;本文p.24〜25(PDF32〜33頁);付録p.29〜32(PDF37〜40頁)、表6・図43
日本で使う条件日本の小売向け節電サービスの比較実験・効果測定に接点がある。現在の料金単価や顧客集団への効果量を予測する根拠にはせず、自社条件で対照群と継続期間を設けて再検証する。
検討に使う問い30分ごとの計測値を独立した標本として数え、節電効果の確かさを過大評価していないか。
読み取り上の限界2013〜2014年に任意参加した新築マンション世帯の実験で、謝礼や調整金がある。複数施策の組み合わせの効果を、レポート単独の効果と扱えない。翌夏の一部結果は有意でなく、数年以上の継続効果は未検証。

電力中央研究所 研究報告Y15002 本文(PDF)

要約と実務上の示唆は当サイトによる整理です。引用・判断時は原典本文をご確認ください。

補足資料・公表情報